DTM短時間でバランスの良いミックスのコツ・時短術「作曲家の思考」

知って得する!
Amazonを上手に使う お得情報まとめ【無料キャンペーン・セール・サブスク】2021年10月24日 更新 Amazonお得情報の記事など有益な情報をまとめました。使えば使うほど得する!(随時更新) 【今だけ! ポイント2倍還元キャンペーン 開催中(10/28まで)】 キャンペー...
作曲家が教えるミックスのコツ・時短術「学ぶべきは手法じゃなくて考え方」【DTM】

俺も駆け出しの頃よく勘違いしていたのだけど「ボーカルは〇〇Hzを○db突くと良い」みたいに数値だけ盗んでも意味がない。曲が違えば楽器も違うわけでジャンルが違えば音作りも違う。

ヒト様の手法がそのまま自分の仕事に使える事なんてほとんどない。

この記事では、俺が作業する上で心がけていること、考え方や使えるアプローチを軸に書いてみようと思う。昔の自分なら喉から手が出るほど知りたかった情報をできるだけ意識してみる。

 

いずな

こんにちは、いずなです。自分はエンジニアではなく作家目線なので相容れないところはあるかもしれないけれど、特に問題になったことはないので大丈夫。自信を持とう!

目次

「木を見て森を見ず」ではゴールに辿り着けない

森林
Photo by pixabay

木1本にこだわるのはもちろん大切だけど、森全体を良くしていかなければその1本も活きてこない。ミックスは樹海。迷い込んだら簡単には抜け出せない。

そのトラックにその音要りますか?

まずミックス作業の前に「その音色でいいのか?」をしっかり吟味してほしい。この段階でイケてないものは幾ら弄ったところで良い方向には転がらない。だからアレンジ含めてしっかり作り込んでほしい。

音作りのためのEQ(イコライザー)なら大胆に使ってよし。寧ろキャラが強いアナログ系EQはありアリ。

EQプラグインは星の数ほどあるけれど、入門用からプロユーズまでジャンルを選ばず使えるAPI 550を個人的にオススメしたい。通すだけで倍音が盛られて明るくなる。ガッツが出る。存在感が増すので積極的に使っていこう。

このEQの素晴らしいところは

  • ハイを極端に持ち上げてもうるさくならない
  • ツマミがノッチ(段階的)になっているので選択肢が少なく迷わない
  • 刻まれてるパラメーターが音楽的なポイントに設定されている
  • 余計なツマミやボタンがない(重要)

 音作りに持ってこいだから怖がらずにドンドン弄れ!なんなら全トラックに挿しとけ←

 

音色はレイヤーで作るべし!

海外では昔から普通に使われている手法なんだけど、一つの音色を作るのに複数の音色を重ねて(レイヤーする)音を太くゴージャスにできる。これが結構効いてくる。というか欧米と日本の音の違いの要素の一つにもなってる。

日本では不思議と習慣がないというか、聴くとすぐ「これはあのシンセの音だ」「〇〇のプリセットの○番の音だ」ってバレることが稀によくある。

海外の場合プリプロの段階で単音色だったとしても、そこにいろんな音をガンガンレイヤーして最後にはゴージャスに仕立て上げる。ミックスエンジニアにデータを渡す際、MIDIも一緒に含めてたりする。

「アタック感はこの音を足そう」
「ローの量感を太い音で補強しよう」
「サステインにもっとツヤ感が欲しい」
こんな感じで複数のトラックを足して1パートが構成されてたりする。 

  

スタジオ
Photo by unsplash

想像しやすいのが、ピアノに薄いストリングスを混ぜたりアタックにクラビやベルを重ねたりするアレ。こういった音色は今のシンセにはプリセットがたくさん入ってるけど、もとを辿るとこんな需要から生まれてくるんだ。

ツヤ感や厚みが補強されるので存在感が増す。倍音を再構成するイメージ。どうしてもシンセの音をそのまま使うとチープになり、ヘタするとデパートのBGMみたいな音になるので気をつけたい。

日本でもやってるヒトは昔からやってるんだけど、その反面いまだにチャート上位曲で「え?」みたいな音を耳にしたりもする。ハウスやテクノでもないのに打ち込み臭いのは、そもそも音色が打ち込み臭い。

海外の奴らはよく重ねる。とにかく重ねる。シンセもギターもベースもボーカルも何でも重ねる。ファットでゴージャス。力技ではあるけれど、食うものが違えば発想も違うんだろう。知らんけど肉食え。

バスにまとめろ!(ステム化)

ミックス作業が進んである程度形が見えてくると、終盤は微調整を繰り返す精神修行の時間に入る。トラック数が多ければ問題の選り分けも難しくなるし、解決のための選択肢も多くて迷ってしまう。

 

いずな

借金と選択肢だけは減らしとけ。猫との約束だ。

 

という訳で、準備段階でカテゴリー毎にステムを作っておく(リズムバス・コードバス・ギターバス・ボーカルバス・・・)こうすれば問題が起こった時、原因がドコ由来なのか素早く発見できるようになる。そして最小限の手数で対処できる。

たとえばボーカルのヌケが悪いと感じた場合。ここではローミッドの濁りが原因だったとする。
当然、どのトラックが濁りを生み出しているのか調べるわけだけど、1トラックずつミュートして探るのはさすがに効率が悪い。

バス毎にミュートして探していけば正解にたどり着く手数は減る。ドラムなのかベースなのかコード楽器なのか、アタリが付けばその下層を探ればいい。

そこから修正に入るんだけど、よくあるのが一箇所修正したら今度は別のトラックが浮いたり引っ込んだり・・・ と言った具合に音は互いに干渉しあう。

ある程度「森」としてのバランスが取れているのであれば個々の「木」(トラック)を弄るよりも、バスにEQ挿してまるっと掬ってあげた方がバランスを崩さず修正できる場合があるので、そこはケースバイケース。時短しよう。

今どきのプリセットはすでに音作りされている

Studio
Photo by unsplash

ソフトシンセを使っているのなら、その音色はすでにプロセシングされたものなのか否かは把握しておこう。SERUM・NEXUSの様な「プリセットを選ぶだけでオッケ」みたいな音源は、すでにある程度リッチな音作りがされている。余程クセが強い音でなければ、下手に弄らない方が結果として良い場合も多々ある。己の直感を信じろ!

総合ドラム音源はパラ出ししないのが時短

ドラムセット
Photo by pixabay

打ち込みロックなどで総合ドラム音源を使う場合、自前でミックスするのなら効率化しよう。パラで出して姑息なことをするよりも、内部で作り込んでそのまま2chでアウトプットしてしまったほうが圧倒的に楽。なので臆せず自信を持って2chで出してしまおう。

気をつけたいのはロックやポップスの場合、プリセットそのままだとキックまでルーム感がたっぷり含まれてたりする。その辺はある程度絞っておいた方が後々困らない。オールドスクールなら別だけど、現代のポピュラーミュージックで低音楽器にそこまでアンビエントを足したりはしない。欲しくなったらあとで足せばいい。時短しよう。

ハウス系などのダンスミュージックならサンプルを使う場面が多いと思うけど、あの手のサンプルはそこそこ作り込まれてるのであまり弄る必要はない。(もちろん微調整は必要)

キックのローをさらに突いたりコンプでバッコンバッコン潰さずとも、そのままが一番良かったりする。肝心なのは音色選び。

 

そのプラグインは本当に必要?


「クリアで透明感のある上品なコンプ」要ります?

何のためにエフェクターを通すのかよく考えよう。音を変えたくないのであれば挿す必要はない。

俺は漢らしくガッツリ掛かるプラグインが好き。通すだけで歪んで位相が狂っちまうなんてエキサイティン!テンションMAX↑↑↑

スーパーマン?
Photo by unsplash

薄化粧を謳うプラグインって、プラズマイオンだったり水素水だったりそういうビジネスだと思ってる。
少なくともボブ猫・クリアマウンテンでもなければ要らない。

 

いずな

どうしても微妙なコントロールが必要ならパラって原音に混ぜれば何とでもなるよ

 

俺はもうプラグインを色々試しすぎて頭がおかしくなってる。最終的にwavesさえあればだいたい賄えるようになってしまった。あ、FabFilterは許す。

意識してプラグインを減らせばPCは軽くなるしお金も使わないしトラブルも減る。何より迷わなくなる。時短しよう。

wavesはめちゃ安くなった。10年前とか恐ろしい価格だった。プラグイン界のメルセデスはどこへ。

とりあえずこれ買ってアップグレードしていけばいいんじゃないかな。R-EQ、R-Comp、S1、Doubler、V-EQ、MV2、MaxBass、Vitamin、PAZ。今でも使う定番中の定番。これだけで十分もとが取れる。まじこの値段おかしい。

とにかく選択肢は少なく時短しよう

分岐点

なかなか音が決まらなくて延々ダラダラ作業しちゃう人に多いのが、手に負えない数のトラックを一気に立ち上げて延々と間違い探しするパターン。慣れてるなら効率はいいが、初心者や苦手な人なら同時発音数は少なめに、選択肢は減らした方が良い。時短しよう。

2つ以上の要素を混ぜるから「ミックス」なのであって、当たり前だけど相対的な目線が必要。いま弄ってる作業は必ず他のパートにも影響する。一点だけに集中する時間は短くして、全体を見渡すようにしよう。とにかく時短。

難しいと思うなら、最初はリズムだけでスタートしてみる。キック・スネア・ハット。この3つだけで気持ちよく鳴るバランスを探そう。リファレンスがあれば交互に聴き比べながら違和感がなくなるバランスを探る。良いものはガンガンパクれ!

ここが出来たら8割は完成したも同然。土台と天井、柱が組めたのであとは家具を詰めていくだけだ。

そのコンプおかしくない?

エンジニアが手掛けるなら大丈夫だろうけど、ミュージシャンが自力でミックスすると、たまーにすごく不自然なコンプの効かせ方をする人がいる。

リリースが長すぎてスネアが引っ込んだまま返ってこないとか、毎回最初の1発目だけドカンと来たりなかなか面白い。自信がなければ適正なプリセット選んでおけばそこまで大きく間違わないと思うんだけど。

というかそんなコンプは意味を成してないと思うので、ある程度作業を進めたら一度バイパスして聴き比べてみよう。

その時にショボく感じたなら挿しておけばいい。無いほうが良いと思うなら外せ。取っ払え。そのくらいの感覚で構わない。慣れてくれば働きを理解できるから聴感で判断できるようになる。判断能力が上がればパラメーターの意味も理解できるようになるから、積極的にコントロール出来るようになる。

UAD6176 プリアンプ・コンプレッサー

よく分からんけど挿しておかないと不安になるという奇特なヒトは「OneKnob Pressure」なんかでいい。むしろシンプルゆえに変な動きもしないし、余計なことを考えなくて済むので効果を理解するのにちょうどいいのかもしれない。

Oneknobを馬鹿にしてはいけない。「Driver」は俺のお気に入りでその恩恵は十二分に感じている。究極の時短ツールなので持っておいて損はない。というか買え。便利。時短しよう。

上級者ならこだわる「バスコンプ」


ミックスの速さや質に大きく効いてくるのはバスコンプ。パート毎にバスを分けた理由もこれが大きい。

具体的には、ドラムバスにコンプを掛ければドラム全体に一体感が出る。トラック間に程良いまとまりが出てグッと質感が上がり、商品らしさが出る。ただしバスコンプは程よくあっさりが基本だ。プッシュ感などのコントロールは個別にトラックでやっておくべし。

リダクションはピコピコと針が小さく触れる程度。レシオは最小限の1:2ぐらい。アタックは速めからゆっくりに振っていくと音が飛び出してくるポイントが見つかる。リリースは出たり引っ込んだりポンピングしない程度に遅め。長くゆるーく最小限のリダクションで常に舐めてるイメージ。

俺は最近はV-CompとかVertigo VSC-2が好き。API2500もたまに使う。

Waves SSL Collectionの「G-Master Buss Compressor」は定番中の定番。王道。

まとめ

作業中の選択肢を減らすメリットはあってもデメリットはない。時短しよう。

手数を減らしてシンプルにしていくと、見えなかった事がだんだん理解できるようになってくる。

常に意識して無駄なワークフローを削ぎ落としていくべし!

あと、昔にふと思ったことがあって、悩んでるヒトは意外とインプットが足りてなかったりする。インプットが無ければ良いアウトプットも出来ないので、いい音楽をたくさん聴きまくって吸収しよう。

長々と書き綴ってきたけど全然足りないな。半分は忘備録のつもりで書いてるけど、これは思考の整理に繋がって自分的にもプラスになった。

いずな

今回はここまで!

目次
閉じる