「竜とそばかすの姫」観てきた感想など【色んな意味で話題】

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「竜とそばかすの姫」を観てきた感想

公開から2ヶ月ほど経った今でもYahoo!映画の興行ランキングで3位をキープしているこの作品。

賛否両論あるが、事前情報は入れずにまっさらな状態で見てきたので、思ったことをそのまま話そうと思う。ネタバレは無し。

目次

感想ってなんだっけ

最近は映画やアニメのレビューにも手を出してしまったので、この作品も記事にする前提で見に行った。ところが見終わって帰ってきたら困った。これを書き始めるまでに2日要してしまった。

なぜかと言うと感想がとても難しい。いま必死にひねり出している。これは見る人によって評価が大きく分かれる映画だと思う。

テーマはVRとリアルの狭間

仮想世界と現実の狭間

内容的には今では珍しくない仮想世界モノ。

ありがちなのはネトゲ(オンラインゲーム)をモチーフにして主人公の成長や葛藤を描く作品。ゲーム内世界とプレイヤーをリンクさせることで「現実の窮屈さ」と「仮想世界の万能感」を両立させることができる。

そうすれば表現手法として何でもありになるので、リアルファンタジーを描きやすい。「ソードアート・オンライン」や「レディプレイヤーワン」が分かりやすい。

でもこの映画はよくあるネトゲとは少し違う角度から描かれている。それが良くも悪くも物語のハードルを高く押し上げてしまっている。

他と少し違う仮想世界の描き方

雰囲気としてはネトゲではなく「セカンド・ライフ」の方向かもしれない。「仮想世界での生活を描く」「もうひとつの人生を描く」というテーマであれば、一見こちらの方が自由度が高いように思える。

ところがゲームという言い訳が使えない以上、破綻の無いように世界を丁寧に構築して描かないとどうしても矛盾が生まれてしまう。

ゲームという建前を借りてしまえば、形はどうあれ「ドンパチ」を挟むことで物語の緩急を作りやすい。劇中エンタメという概念を取り込んでしまえば魔法でも超能力でもなんでもアリだ。

あえて「ネトゲ」という形で語っていないのがこの映画の挑戦だと思うので、そこは素直に評価できる。しかしネトゲで済まさずにすべてを2時間に詰め込むのはちょっと無理があったかもしれない。

「これ、ゲームだから(笑)」という逃げ口実が効かないので、辻褄が合わない事に言い訳ができなくなる。

人物の背景描写が甘い(残念)

るかちゃん

そのキャラが「どうしてその行動に至ったのか」その発言に「どんな思いが込められているのか」があまりにも描かれなさすぎて、展開だけが独り歩きしている。

中盤以降、つくり手側の「ほら、分かるでしょ?」「こういう展開が見たいでしょ?」のような押し付けを感じずには居られない。

お父さんの存在も、しのぶくん(幼なじみ?)の存在も、るかちゃん(サックス女子)もハッキリ言って「要る?」と言わざるを得ない微妙な立ち位置になってしまっている。居なくてもストーリーに影響なくね?とさえ感じてしまう。

仮想世界に注力しすぎるあまり、それを描くことに多くの意識が向いてリアルパートがあと付けになっている感が勿体ない。

キャラの掘り下げがもっとしっかりしていれば、クライマックスシーンの感動が何倍にも膨らんでいたかと思うと本当に惜しい。

でもまあ、粗探しはどんな作品でもいくらでも語れてしまうので、次はこの作品の良かったところを考えてみよう。

高知の町並みや景色が印象的 ◯

すず


校舎から見える景色や川辺、駅舎などの美術に力が込められているところに、VRとの対比を意識させようとうする意図が見える。

川沿いのシーンが展開のキーポイントに設定されているので、リアルパートでいちばん印象に残っているかもしれない。

だからこそ人物をもっとしっかり描いてほしかった・・・わざわざ高知を推すことの理由ってなんだろう?と考えさせられる。

歌姫:ミュージカル仕立てのドラマチックな演出 ◯

仮想空間でのBell

この映画を語るとすれば結局この1点に集約されてしまう。

音と映像の融合がすべてであり、これをやりたかったんだよね?という作者の心情が手にとるように伝わってくる。音楽の力は偉大。

「仮想空間(U)でのライブ」というシチュエーションや、歌姫:ディーヴァの演出など、そこかしこにマクロスの影響が見える。主人公の「すず=Bell」はシェリル・ノームに憧れていたのだろう。たぶん(?)

たくさん書き下ろされたうえで厳選に厳選を重ねたであろう1曲、アレンジも数え切れないほど実験したのだろうと思う。クライマックスシーンのあの曲がもし違っていたら、印象はまったく変わっていたに違いない。

あの「謎の感動」は印象的なメロディと歌詞からくるものだと思う。この映画はあの曲を聞かせるための壮大なミュージックビデオだと思えば不思議と納得してしまう。

やっぱり残るモヤモヤ

幼少期のしのぶ君とすず

俺は本作の監督である、細田守氏の他の作品を存じ上げないので作風やカラーを推し量ることが出来ないんだけど、この作品に関してはもう少しテーマを絞った方が良かったのでは?と思ってしまう。

描きたいことが散らばりすぎて纏めきれていない印象。あの流れから意図を汲み取るのであれば、もっとリアルパートで人物像を描いてほしかったし、そうでなければ割り切ってVRパートに集中して語ってもらっても良かった。

キャラとして印象に残っているのは「竜」ぐらいしか思い浮かばない。

その竜も、どうしてああなってしまったのかいまいちピンと来ない。ラストで語られる部分ではあるけど、あれで納得しろと言うにはちょっと無責任じゃないかと思う・・・

テーマ的にどうしても「ソードアート・オンライン」と被ってしまうがゆえに、いま作るのであればもう少しなんとかならなかったのかと考えてしまう。

この映画のターゲット層

竜とそばかすの姫 ポスター

ここまで屁理屈ばかりを並べてしまったが、つまらないかというとそうではない。人を選ぶだけなんだ。

これは目の肥えた考察好きな映画マニア向けの作品ではない。少々乱暴な言い方になるが、パリピであるほど見て幸せになれる作品だと思う。

美女と野獣のオマージュも感じられるし、劇中のアバターにディズニーのキャラクターデザイナーを取り入れているのも良いスパイスになってると思う。

ミュージカル風な演出も考慮すれば狙っている層もだいたい見えてくる。

小難しい設定や深堀りを求めるよりも、シンプルで誰もが楽しめるエンタメを狙っているという見方をした方が建設的。

少しでも気になるなら映画館へGO

序盤の伏線などは気にしちゃいけない。そういうところを見る作品じゃないんだ。

頭空っぽにして童心に帰れば素直に楽しめる作品・・・だと思う。

気になるけど円盤や配信でいいやと思ってるひとは、今「映画館で」観たほうがいい。

これはテレビじゃダメ。大画面、大音量で観るべし。

マッドマックス!

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