投稿した動画が無断転載されていたので著作権侵害の申し立てを行うよ!😊
他人のコンテンツ盗んどいて再生数90万以上ってどんだけツラの皮厚いのキミ!😊
明かされる黒歴史
これは黙っておこうと思ってたのだけど、ちょっと頭にきたのでやっぱり取り上げることにした。
遡ること十数年前。時代はニコニコ動画の黎明期。俺は動画投稿者だった。
内容は自作曲やアレンジだったり、ネタ系やMADだったりと多岐にわたる。
音楽で稼ぐようになったのも、キッカケのひとつは動画がポートフォリオとなったから。
ことの始まりは10年以上遡る
いつものことだけど長くなるからまとまらないと思うがまとめる努力ヲスル。
十数年前、まだ今ほどネットコンテンツのマネタイズが確立されていなかった頃。やっとクリエイターの価値が認められ、収益化の流れが始まった過渡期オブ過渡期。
「ネットで稼ぐなんて冗談でしょ(笑)」
いま聞くとバカっぽい発言だが、昔は皆そう思っていた。
俺はネタを作るのが好きだし、投稿して反応をもらえるのが楽しかったから純粋に好きでやっていた。だから収益とか、それで食っていくなんて考えたこともない。片手間でポツポツ作って投稿するのが楽しかった。ニコニコ動画はもともと2ch発祥のそんな連中の遊び場だった。
そんな中にボーカロイド初音ミクが発売されて、俺もボカロ曲を投稿し始める(爆)
まあぶっちゃけるとボカロPをやっていたこともある。今でもSpotifyはじめ配信プラットフォームで俺のボカロ曲は聴けるし、セガのゲームでもプレイできる。
おっと喋りすぎたのでこの辺にしておく。
物事のハードルが下がりすぎた
そして気がついたら時代は「ネットで副業」ブームである。
今やマネタイズの仕組みができあがって個人でも動画コンテンツで気軽に稼げるようになった。稼ぐハードルやコストが10年前と比べて格段に下がった。豚やワニの収入がサラリーマンを越える時代。
そして金が絡めば詐欺や盗作などイリーガルな手段で稼ぐ輩が必ず現れる。
ここから本題。
無断転載乙
平たく言うと俺が過去に作った動画が転載されていた。
そんなことはすでに把握しているし、転載ぐらいは覚悟の上。動画の内容だって大したものではないし、いちいち対処するのも割に合わないから放置していた。
でもそれが時間の経過とともに見過ごせないほど「膨大な再生数を稼いでいる」ことに、恥ずかしながら今さら気が付いた。自身のコンテンツを過小評価していた自分にも非があるけど、涼しい顔をして人の褌で相撲を取る厚顔無恥な輩を野放しにしておくワケには行かない。
あと、著作権違反に対するYoutubeの姿勢や対応にも興味があったので、勇み足で申し立てを行うことにした。ネタだネタ!ネタが降ってきたぞ!
著作権は親告罪。基本的に権利者本人が動かなければ何人も罪に問われない。黙っていることは犯罪を増長するのと何ら変わらない。理不尽ではあるが、世の中に情報を発信する以上は責任が伴う。
被害の確認
すべての無断転載を把握するにはかなりの時間を要する。蓋を開けてみれば俺が投下したコンテンツの数も結構なものだった。
転載をざっと検索してみたところ数十はくだらない・・・見るんじゃなかった(悲)
とりあえずそれなりに人気のある動画をピックアップして多角的に調べ上げた結果、ヤバイやつを見つけた。
- 再生数90万回以上
- いいね6000以上
- コメント欄700以上
。。。
その転載動画の内容は、俺が作った動画から音声のみを抜き出し、その音声コンテンツにゲームの平凡なプレイ映像を被せてカモフラージュしている。もちろん、このコンテンツの主役は音声なので映像自体に価値はない。この再生数もコメントもすべて音声が稼いでると言っていい。
その音声、俺が作ったんだけどな・・・
さらにムカッときたのがそのコメント欄。もちろん作品に対するポジティブなコメントがほとんど。作者を称えるコメントも見えたが、俺は素直に喜べずに5個ほど読んで閉じた。
視聴者からしてみれば、転載の事実なんてどうでも良い話。この投稿者が自分のチャンネルで我が物顔で動画をアップロードしているのだから、その賞賛は転載した投稿者に向けられたもの。
そりゃ苦労もせずに盗んだ作品で自分が称賛されるのだから、どの世界でもこういった問題はなくならない。クスリみたいなものだからね。技術が生んだ癌だ。
あらためて痛感したのは、視聴者は動画の内容以外にはまったく興味がない。悲しいけどこれ現実なのよね(スレッガー・ロウ風)
件のチャンネルは登録者数5000人超。動画投稿数400以上。内容はゲームプレイ動画がほとんど。実況などではなく、プレイしてる画面をキャプチャーしただけのもの。何のひねりもセンスもないウ◯コ製造機。他にも転載があるかどうかは不明。
頼むから生きるのを辞めていただきたいあそばせ😊(直訳:くたばれクソ野郎)
まったく汚らわしいことこの上ない。裁きを受けてもらう。
削除可否の焦点
ひとつ気になる点がある。それは転載された動画の音声部分は俺の著作物だけど、映像に関しては俺の与り知る範囲ではない。
俺が作った音声に無関係の映像を貼り付けてアップロードされている。この場合Youtubeはどう対応するのか。もちろん対応してもらわないと困るわけだが。
しかも面倒なのが、俺のコンテンツはニコニコ動画に投稿していたもの。すなわちYoutube外から持ち込まれたものである。
色々めんどくさい事情が絡んでいるが、この動画の音声トラックが俺の創作物であるのは紛れもない事実。証明もできる。もしYoutubeが反旗を翻すならこちらも立ち向かう所存。
削除要請 デュエルスタンバイ!
では実際にYoutubeに著作権侵害の削除要請を出してみる。
その前にひとつ、理解しておくべきこと。
「削除要請を出した際、相手にこちらの素性がバレるのか?」 もちろんバレる。
バレるし、動画の削除痕に著作権利者の名前が載る。(画像)
といってもハンドルネームが伝わる程度で、べつに本名や住所が割れるワケではないので安心していい。
こちらは何ひとつ非がないのだから堂々と通報する。権利を主張するために己が何者なのかを明確にしなければならない。だから堂々と「オリジナル作者」を名乗る。逃げも隠れもしない。これは法律で保護された真っ当な行為なのだからビビる必要はない。
もしここで自分にも後ろめたい気持ちがあるのならば黙っておくのも一考。でも真っ当な創作活動をしているのであれば、後ろめたさなんてないはず。
通報に必要な情報
Youtubeの削除依頼について調べたところ、ネットの情報はどれも古いフォーマットしか出てこなかった。ということで2021年現在の最新フォーマットで書いていくので参考になれば幸い。
削除依頼に当たっては以下の情報を求められるので事前に用意しておく。
- 転載された動画ソースの出自・タイトル・URL(自分の動画)
- 転載した動画のURL(削除対象の動画)
- 身分を証明する情報(住所・氏名・電話番号)
まず削除リクエストのフォームを探す。以前は動画下の報告ボタンから通報できたらしいけど、今は自身のチャンネルから申請するシステムに変更されている。めんどくさ。
YouTube Studioを開く
Youtube画面右上にあるアカウント・アイコンをクリック。「YouTube Studio」を開く。そしてメニューから「著作権」をクリック。チャーハンおいしい。
「チャンネルの著作権」ページ
「チャンネルの著作権」ページに飛ぶので、タブ「削除リクエスト」を開く。
そして右上の「新しい削除リクエスト」をクリック。
「1.削除リクエストを受けている動画」
「+ 動画を追加」をクリック。
自分の動画とパクリ動画の情報を記入する。ここは申告するコンテンツによって入力フォームが変化するので「著作物の種類」で適切なものを選ぼう。分からなければ「動画」でいいと思う。あとは自分の動画のURLとパクリ動画のURLを入力。
左下の「リストに追加」を押す。
もし削除してもらいたい動画が複数あるならば、この動作を繰り返しリストに追加していく。
「2.著作権者」
フォームに自身の個人情報を記入する。これは法の権利を主張する手続きに当たるので嘘偽りなく記入すること。
- 「関係当事者」は「自分」
- 「著作権者名」は自身のハンドルネームでOK
「著作権者名」に記入された名前が相手に通知される。と同時に削除された動画でも公表される。
「著作権で保護されたコンテンツとの関係」は「コンテンツ作成者」とでも書いておけばいい。
電話番号と住所は法的な手続きに建前上必要なので偽りなく記入。基本的に外部には通知されない。個人情報保護にうるさい現代だからこそ、ちょっとやそっとじゃ住所・氏名がバレたりはしないので安心していい。
「3.Removal options」
これは相手に対して「通知して7日間の猶予」を与えるか「即削除」してもらうか選択できる。
Youtubeが通知を送って7日以内に投稿者が動画を削除すればペナルティ対処にならないみたいな旨が書かれている。
しかしそんなものは「幇助」以外の何物でもないから容赦してはいけない。甘やかしは不要なので「標準: 今すぐ削除をリクエストする」でOK。ペナルティは食らってどうぞ。
下部の「コピー」欄に関しては、そのコンテンツが紛れもなく自身の創作物であることを保証すれば、以後同様のコピーを投稿されないように防止するオプション。ただし「再発防止にYoutubeは最善を尽くします」とのことなので完全ではない。
建前的には再アップロードをブロックしてくれるらしい。(ブロック数も確認できる?)
「4.Legal agreements」
記入した内容、報告した事実に間違いがなければ書かれた文言を熟読してチェック。そして署名欄に自身の本名を記入する。免許証や保険証に書かれている戸籍上の本名。これは法に基づいたチェックなので、虚偽の申請を行うと自身が罰せられる可能性があるので注意。
ちなみに俺はGoogleなどの外資系企業のフォームに記入する際は、米国のフォーマットに沿った書式で記述している。恐らく日本語でも大丈夫かと思われるが念のため。
すべて記入して署名まで行い、もう一度内容を確認して事実と相違なければ画面右上の「送信」ボタンを押す。これで申請完了。
削除リクエスト 状況の確認
リクエスト後の状況は「チャンネルの著作権」ページから確認できる。
削除されると画像のように「解決済み」のフラグが立つ。
メールでも通知が来るので確認しておこう。
ちなみにこの「解決済みの動画」は前述したものとは別の動画。同じくニコニコ動画からの転載。これに関しては音声も映像もまんま転載だったので即削除されている。やるじゃんGoogle。
このように、Youtube外からの転載でも削除してもらえるのでガンガン通報しよう。
基本的に俺の場合、Youtubeよりもニコニコからの転載が多い。ということは企業を跨いだ処理が必要になるので、ワンクッション挟む関係で処理が遅くなると思っていた。だけど思いのほか早い。通報から数時間で完了通知が来た。
個人的に黒歴史に近いネタなど、あえてYoutubeに投稿していないのにYoutubeに存在しているのがそもそもおかしい。だからガンガン削除していく。
とにかく転載はやる方もやられる方も気持ちの良いものではない。
リスペクトのない盗みは悪
俺は普段から、創作の上でのパクリは致し方ないと発言しているのだが、それとこれとは別。自身が咀嚼して身となり血となったものが創作物に滲み出るのは仕方ない。人間は影響される生き物なのだから。
ところが仕入れたネタを調理もせずそのまま垂れ流すのは品性を疑う。技術やセンスの片鱗もなければ何の生産性もない。しかもオリジナルへのリスペクトがない冒涜行為。そんなものは容認してはいけない。
無断転載・盗作への対策
とにかく自身が創作したものはガンガン宣伝しまくるべし。あちこちへ拡散してオリジナルがここにある事実を証明するべき。類似したプラットフォームがあるならば、すべてのプラットフォームを使って拡散する。俺自身、ここ数年の新しい個人創作物に関してはそうしている。
例えば動画であれば「ニコニコ動画だけ」とか「Youtubeだけ」ではなく、すべてのプラットフォームで同じものを投稿するようにしている。
各プラットフォームにオリジナルが存在していれば通報の処理もラクになる。
ひとつのプラットフォームでしか公開しないのであれば、転載は覚悟すべし。そうでないのなら、そもそも世に放つべきではない。そういった隙間を「奴ら」は突いてくる。
まあそこが俺の誤算でもあったわけだけど。しかし今さらニコニコのコンテンツをYoutubeに放つのも微妙な気がするので、俺はひたすら無断転載と戦う。
著作権は文章にも存在する
ちなみにこれはブログなどの文章コンテンツでも同じ。
良い記事を書くのに、人目を忍んでひっそりこっそり公開している不思議ブロガーが稀にいる。そういうところにつけ込むのが、卑劣なヤツらの手段。
認知度が低いのを良いことに、その記事をパクッて自身が堂々と公開しオリジナルを名乗る。
「こちらが先にインデックスされているからパクられても証拠になる」などと呑気に正論を振りかざしてる場合ではない。罪の意識がない輩にそんなものは効果がない。
ネットの世界は悲しいかな、未だ「声が大きいヤツ」が勝つ。これが現状。
自身が発信者である自覚があるなら「ひっそりこっそり」する理由はない。ブログを書くなら堂々と声を上げて発信すればいい。隠れてたって何も良いことはない。
アンチが怖いとか逆恨みがーとか、そんな理由なら発信しないで黙ってた方がマシ。発言には責任が伴う。叩かれてナンボ。ドンと構えとけ。
最後に
自分のケースで検証してみた結果、Youtubeは誰の目から見ても明らかな転載動画は即削除してもらえる。外部プラットフォームからの転載でも問題ない。さすがGoogle。
ただし「音声のみパクリ」といった編集が加えられた転載は立証に時間がかかる模様。現時点でGoogleのステータスは処理中。これがその後どう変わるか静観しよう。
発展があれば追記するかまた記事を書くかも。
今後はどんどん探して削除申請していくのでよろしく転載ちゃん。
おわり!
おまけ
一通り記事を書き終わっていろいろ確認をしていたら見つけた。件の、無断転載された動画のステータス表示。
ニコニコ動画は長いこと放置してるのもあって、パラメーターの意味がまったく分からない。
この数字は昔にあった「ニコニ広告」そのままなのだろうか?「貢」という単位がよくわからないけど「1貢=1円」で換算すると39万?ほんまかいな・・・ 本人は1円も頂いてないのですが(苦笑)
よく分からないけど長年愛され続けている動画なのは伝わった。
俺は制作者としてコイツを守らねばならない。