今回はブログ用に1曲作った。
WordPressに音声を貼る方法をずっと試行錯誤していて、なかなか良い方法が見つからず結局soundcloudを貼るのがベストという結論に。まずは聴いていただきたい。
スマホからご覧の場合、上記のように表示されることがあります。その場合「Listen in browser」をタップして頂ければ音声が再生されます。
制作過程
BLACKPINKあたりをイメージしてたんだけど、音を足していくうちにEDM的な派手さが勝ってしまった。
完成度で言うと5割ぐらいだろうか。お客さんへの叩き台というかプレゼンデモかな。実際はここから要望を汲み取って色付けし、本チャンのボーカルを載せる。
制作の過程は、まずボーカルサンプルがあってそこに上モノを足して組んでいった。このタイプなら普段はビートから組んでいくのだけど、今回はいい感じの韓国語サンプルが手に入ったので、それをバラして構成し直すところから始めた。ちなみに俺は韓国語はまったく分からない。だから歌詞へのツッコミは勘弁してほしい。うあハゲー!
この方法で作っていくなら、最終的にボーカルパートは全削除してメロディを新しく考え直す。
ハッキリ言ってアイデアの起点は何でもいい。誰かのメロディをパk・・・拝借してアレンジバージョンを作り、最後にメロを自分のオリジナルに差し替えればそれはもうオリジナル曲だ。
倫理的にどうと言われれば否定することは出来ないが、得てして創作とはそういうもの。完全な無から創造したものこそが本物のオリジナル。そんなものは人類史上で一握りしかない本物の天才が成すこと。
芸術に造詣が深い人ほど理解してもらえると思う。短絡的にすぐパクリという言葉を出しちゃうのは、想像力が欠落した思慮の浅い人間だと思う。
また話が逸れてしまった。では今回の曲をパーツごとに分解してみよう。
ジャンルとしてはトラップ・ミュージックの分類だね。
Bass
根っこはこの太い808ベース。このタイプの曲を作るときはFL STUDIOが向いてる。素材をサンプラーに貼り付けて楽器として鳴らすのに一番ラクで早いから。
適当な素材をFLにドラッグ&ドロップした瞬間にもう鍵盤でメロディを奏でることが出来る。そんな事はどのDAWでも出来るけどFLが一番直感的だと思う。(使いにくいところも結構多いが・・・)
ベースの音作りは RBass → fabfilter Saturn2 → REQ → FL付属コンプでサイドチェイン → L1 だったと思う。SS撮った時にメモしてなかったので記憶が曖昧だけどたぶん合ってる。
RBassでSubを補強して、Saturn2で歪ませて基本形を作る。で、REQで整えて完成。シンプル。別記事で書いたかもしれないけど、低音楽器はあまりいじくり回さないほうが結果的に良くなると思う。
あとはキックをトリガーにダッキングしてからリミッターで締め。べつにコンプ前にリミッターでもいいんだけど、俺は最後の砦にリミッターが居ないと不安で夜も眠れない。多い日も安心。
Kick
これはあんまり弄ってない。というのもこの曲はベースが低域を支配しているので、キックは引き立て役でしかないから。
EQカーブを見てもらえば分かるけど低域をかなり深めにカットしてる。具体的には65Hz。Qも思いっきり狭めてある。普通のダンスミュージックでこんなに切ったらスカスカになる。でもこれでいい。このキックはベースのアタックを補強する役割だから。
あとはキックが鳴った瞬間にちょっとだけベースが引っ込むよう、サイドチェインをベースに送っている。キックとベースを混ぜた状態がこれ。完成形を聴けば納得してもらえると思う。
キック・ベースのミックスは以前に解説した記事があるのであわせて読むと◎
Snare
これは特に言うことはないかな。重いベースに対して軽快さを演出したいので歯切れのよい音色をチョイス。ローカットはちょい深め。一緒に鳴らすとこんな感じ。
Hihat
次はトラップのキモと言っていい、ハイハット。考え方として基本は16ビート。そこに休符をどう挟むかがセンスの見せ所。
どのジャンル・楽器でも言えることだけど、抜き差しが上手い人は総じてカッコいい曲を作る。休符をコントロールできるのはグルーブを意識しているから。とにかく抜くことをちゃんと考えろ。押してばかりじゃ女子にモテないぞ。
あとは3連を入れるセンス。そしてロール。画像を見てもらえば分かるけど、ベロシティは弄っていない。そのかわりピッチをちゃんとコントロールしている。ハットを歌わせている。
「ハットなんて高域ノイズが一瞬鳴るだけなんだからピッチなんかねーよ!」とか言ってたらダメだぞ。これでキック・スネア・ハットを混ぜてみよう。
Arp.
で、あとはVerseの部分にシンセのアルペジオが入ってたなー。
Beat
全部を混ぜた完成形がこれ
今回はVerseの部分を軸にビートの組み立てを解説してみた。次回、続きはBuild UpからDropまで残りすべてを解説するのでぜひ読んでみてほしい。
きょうはここまで!おつかれさま~
↓続き↓