おかげさまでこのブログはGoogleアドセンス審査を通過しているんだけど、その過程で3回落ちている。
最後の申請はちょっとイレギュラーな方法(後述)を採ったけど、それ自体が審査に影響したとは思えない。
当ブログを毎回読みに来てくれてる読者なら、自分がちょっぴりズレた感覚の持ち主だということは薄々気づいていると思う。だから普通のレポートなど求められていないと思うので、いつも通りさつまいも目線の切り口で書き連ねてみる。
はじめに
この記事では「アドセンス通過にあたって対策したこと」と、その過程から得られた経験を元に、自分なりに考察した「Google様のお考え」を書いていく。記事タイトルを見て来てくれた方には説明不要だと思うけど、真似たところで通過できる保証はないのであしからず。答えはGoogleのみぞ知る。
いちおう言っておくけどGoogleは随所にヒントを散りばめてくれているので、本質さえ理解していれば答えはなんとなく見えてくるはず。「これをすれば合格・不合格」などという単純な線引はない。そこは肝に銘じておこう。
このブログは初回の申請から合格まで約3週間かかった。内訳は3回不合格。
4回目申請時のブログの状況は、厳選記事5。審査中に6記事目を投稿、そして7記事目を深夜に投稿して翌午前中に合格の通知が来た。
よく言われている「審査基準に記事数は影響しない」これは自分も同意。ただし、申請してから通知が来るまで「何も触らずじっと待つ」というのは違う気がしている。その辺もひっくるめて書いてみる。
1回目の審査
審査前の登録は一週間以上前に済ませていたものの、記事数やデザインの充実を図るためしばらく放置していた。
初回申請時の記事数は全部で7。カテゴリや内容はバラバラ。このブログのコンセプトは「音楽・DTMが軸の雑記ブログ」だから。
元々アフィリエイトなんて考えていなかったのだけど、客観的に見てアフィな記事が2つほどあった。ASPへのリンクも貼られていた。参考になるか分からないけどここに貼っておく。
ぶっちゃけ舐めていたので(笑)とりあえず「プロフィール」「プライバシーポリシー」「問い合わせフォーム」の3点を作って何も施さずそのまま申請した。
申請してからは手を付けず、6日後に不合格通知が来た。その時のメッセージはうろ覚えだけど「価値のないコンテンツ云々」だったと思う。
2回目の審査
不合格通知が来て即、再審査を申し込んだ。中には「日を空けるべき」という意見もあるのだけど、一週間も待たされるのだからそれは関係ないだろうと思った。Google様も暇ではない。
ということで申請してから対策を施した。まずASPリンクをすべて外し、前述したアフィ的な記事をいったん取り下げた。
Googleのポリシーは確かに広告に関してかなり厳しい基準を持っているけれど、アフィリエイトを禁止する文言はどこにも書かれていない。過剰に反応する人が多いだけだろうと高を括っていた。(後に分かるけど実際そうだった)
あとは細かいところで記事内容のブラッシュアップや誤字脱字などのチェックをしたと思う。
そして同じく6日後に不合格の通知が来た。
3回目の審査
ここまでしてやっとGoogleの本気を思い知った()
だからどこを見てもアドセンス関連の記事が多いのか。Twitterもそれ関係で一喜一憂してる輩が多いのも納得。自分的には、根拠はないけど自信があったのでクラクラ来た。
次の作戦はさらに記事を厳選することにした。確かに内容の薄い記事に広告を載せる価値はない。ボリュームがあるTips記事5記事のみに厳選した。
そしてこの辺りになって、薄々気にしていた懸念がフッと頭をよぎった。
何かというと、この自分のキャラクターだ(爆)
書いてある内容に関してはそれなりに自信があるし、内容も厳選している。信憑性が低い内容や断言は避ける。高圧的な言い回しはしない。常識的にNGとされる内容や言い回しは避ける。など、相当気を使っているつもり。
しかしこの言葉遣いである。しかも一人称は「俺」だ。どうなんだろう(笑)
いや、べつに丁寧な言い回しは全然出来るし、むしろそっちが得意。「私」「です・ます」調で書けと言うのであれば書く。
でもな、それをやってしまうと俺のブログのアイデンティティが否定されてしまうんやあああああああ!
このブログを立ち上げる際、構想の段階からぶっきら棒なキャラを演じるというコンセプトが柱になっていた。もちろん他と差別化を図るため。背景にはいろんな理由があるのだけど、あえてここでは語らない。
でもそれが本当にGoogle様の勘気に触れてしまうのであれば折れざるを得ない。悩んだ挙げ句、仕方ないので百歩譲って「俺」というワードを全部「自分」に置き換えた。
「私」にするのが無難だけど、どうしても話の辻褄が合わなくなる(笑)ここは最大限譲歩して「自分」だ。これでも微妙におかしい文章が気になるが致し方ない。早急に対処して再審査を申し出た。
そして6日後、おちた。あああああああああああああああああああああああああああああああ!
4回目の審査
流石にここまで来ると、やる事なす事すべて否定されてる様に思えてしんどくなる。
ここは手を止めて1日じっくり作戦を練ろう。
まず思ったのは、おそらく言葉遣いは関係ない。余程ひどくなければGoogle様はそんなところを見ているのではない。俺は紳士だ。ジェントル麺だ。格調高い言葉選びから気品が溢れている。もっと自信を持て。
こうなったらこれまで伏せていた奥の手を出すしかない。今だけ我慢すればいい。
そう、「特化ブログ」化だ。冒頭にも書いたがこのブログは「音楽を軸にした雑記ブログ」なのだ。
いつも読んでくれている読者なら思うだろう。「あれだけマニアックな内容なのにどうして特化にしないの?」
それは・・・それはだな、それをやってしまうと俺がしんどいからだ。
だって仕事でずっと嫌ってほどやってることをブログでもそれ一辺倒で書くの?しんどいよ(笑)
残業から帰ってきて毎日家でも書類整理してるのと変わらないぞ。ドMなら喜んでやるかも知れないが俺は無理。しかし致し方あるまい。千歩譲って特化ブログに路線変更だ。
もうどうにでもな~れ♪
折角いろんな記事を書いてきたが、DTM関係のDeepな記事5つだけ残して他は全部下げた。
プロフィールも特化らしく偉そうなことを書いた気がする(笑)今は戻してる。
なんかもうGoogleから「お前はそれしか出来ねぇんだから分をわきまえろ」と言われてるようで虚しさ半分。だが冷静に。こんな時こそ大人の対応だ。
そしてこの5記事の文章を隅々までチェックした。過激な言い回しやNGワードなど徹底的に。
正直初めの頃は、もとに戻せるよう最小限の加筆にとどめていた。しかしこうなったらもうやけくそである。割とリライトに近いレベルで校正した。でもボリュームがボリュームなのですべては無理だ。弄り回したせいで、よく見るとおかしな文章が結構あるけど見なかったことにしよう。頭がおかしいのは前前前世からだ。
そうしてなんとか校正は終わった。
しかし再審査にかけようとした時、ふと思い出したことがある。
それはいくつかのサイトで見かけた「申請するGoogleアカウントを変えてみる」という記事。もはや飛び道具じゃないか。そこまでする?とも思うのだけど根拠なくして書いてるわけではあるまい。うだうだ考えている間に、試しに別のGoogleアカウントでログインしてみた。
ログインできた。 ・・・あれ?
いや、ちょっと待て。アドセンスページは普通のGoogle関連ページと違って、アドセンス単独のログインだったはず。初回ログインならまずこんな感じで窓口ページからアドセンス登録が始まる。
なのにそのまま顔パスで管理画面まで来てしまった。違和感。
しばらく考え込んだ後、ひとつの答えにたどり着いた。実はもうひとつのGoogleアカウントというのが、十年以上前から使ってるアカウント。今となっては知る人は少ないかもしれないけど、YoutubeがGoogleの傘下に入るもっと前から使っている古いアカウント。
実は俺は昔に動画をYoutubeにアップロードしている。「収益化が始まる前」からの話。動画の数は約20本。あまり詳しく書くとバレるからやめとく(笑)
今見ると、いくつか数万再生いっててびっくりなんだけど、現在のYoutubeパートナーシップ条件のひとつである「チャンネル登録者1,000人」は達成していない。だからチャンネルとしては収益化出来ていないのだけど、おそらくそれ以前に投稿されている動画は何か違うのかもしれない。
平たく言うと、知らない間に収益が発生していました(爆)
その額はうまい棒30本とすこし。見てくれた人ありがとう。
と、ここでもう一つの懸念が浮かび上がる。
細かいところまで覚えていないが「アドセンスアカウントは一人ひとつまで」と、どこかで見た記憶がある。だとすれば俺は、この古いアドセンスアカウントが存在しているのにも関わらず、新しくもうひとつ作ろうとしていたことになる。
表向きには違うアカウントだけど、そんなことGoogle様は見過ごさないはず。把握してらっしゃる。複数アカウントをワンタッチで切り替えられる仕様なのだからそんなことは想定内だろう。
ということで俺はこれまで申請していたアドセンスアカウントを閉鎖して、古いアドセンスアカウントであらためて申請することにした。面倒だったタグ貼りをもう一度やりなおして、念のため1日空けてリスタートした。
巻き返しを図る
そして申請してからも、より特化ブログらしさを演出するためにDTM系の記事をひとつ書いた。しかも今回はASPへのリンクをずらりと貼りまくったアフィ記事だ。(これをアフィと呼ぶのはちょっと違う気がするけど)
投稿時からほとんど弄ってないので、ほぼこの状態で審査を受けたことになる。ある意味開き直ったのもあるけど、なんとなく勝算はあった。根拠はないけど。
この記事は誰でも簡単に書ける内容ではないと思う。それなりに精通していないと出てこないワードもたくさんある。そこに自分の経験をふんだんに盛り込んでいるのだから多少は自信があった。だからこそASPリンクを貼った。
GoogleのポリシーにこれがNGとはどこにも書かれていないのだから。少なくとも俺が知ってる範囲の文言には見当たらない。
そしてもうひとつ、ダメ押しとばかりにボリューム満載のTips記事を書いた。音楽以外でも役に立つ、専門的だけどわかり易く解説した誰でも使える情報満載のTipsだ。
Google様が言うお手本のような記事ばかり。これでダメならもうマイクを床に置くしかない。
次の日の朝、その記事に呼応するかのようにGoogleからメールが届いた。
合格通知だった。今回は申請してから3日目で通知が来た。
短いようで長かった。
ここまで書いてきて言うのも何だけど、ダメだった原因はさっぱり分からない。やってきたこと全部が実はムダだったかもしれないし、正解だったかもしれない。
考察
Googleのポリシーは穴が空くほど目を通した。それを踏まえた上で、これから書く内容は結果論でしかないのだけど、実際どのサイトをみても結果論しか書いてないのだからしょうがない。
あくまでも俺の体験からの推測でしかないので、くれぐれも鵜呑みにはしないように。Googleは雲の上の存在なのだから、我々凡人のあずかり知る範疇ではないことを付け加えておく。
さて、毎回審査に時間がかかるのは、他サイトの情報も踏まえて考えてみると、最低限のラインは通過している証拠なのでは。
たとえば倫理的にアウトな内容やNGワードが使われているサイトの場合、早い段階で不合格通知が届くらしい。恐らく機械的にフィルターで選別されていると思われる。天下のGoogle様だ。そのぐらいの処理は優秀なAIが捌いてくれるだろう。
そこを通過したサイトだけが人の手による審査待ちのストックに並べられて、より詳細なチェックが行われるのではないだろうか。もちろんGoogleの優秀なスタッフが厳しい目でチェックするワケだけど、すべてのスタッフがあらゆる分野に精通しているとは限らない。
なので比較的分かりやすいホワイトカラーのサイトはスムーズに通過しやすいものと思われる。一方、専門的な内容やセンシティブな内容が含まれている場合、より入念なチェックへ回されるため時間がかかるのではないかと俺は思う。しかも審査待ちの間もサイトの更新状況はチェックされていて、合わせて参照されているのではないかと。
いや、むしろサイトによってはもうひと押しが欲しい場合、保留フラグが立てられて、リアルタイムに更新状況を見て判断を下すシステムがあるのかもしれない。
すべて間違ってるかもしれないし、当たってるかもしれない。
答えはGoogleのみぞ知る。
最後に
Googleは読者の側に寄り添った有益なサイトしか評価しない。それはポリシーにも書かれている。記事の内容、読みやすさ、UX、サイトの独自性、権威性などなど・・・
そしてGoogleは企業だ。顧客は広告を出稿する企業。広告主の利益を最優先することでユーザーの体験を満足させ、それが我々コンテンツホルダーに還元される。
俺たちはGoogleアドセンスを利用する際、「Google」と「スポンサー」両方の看板を背負うことになる。そして双方に認めてもらうために手段を尽くすわけだ。でも忘れちゃいけないのが、さらにその向こうにはもうひとつの顧客である「読者」がいるということ。
これらを踏まえた上で俺はひとつの結論にたどり着いた。
「教育テレビ」
家族と一緒に安心して視聴できる内容・品質であれば、誰もが疑うことなくそのサイトを推薦してくれる。Googleだってそう。
「じゃあ成人コンテンツを載せなきゃいいんだろ?」そんな屁理屈はお呼びでない。そもそもベクトルが違う。対象が大人か子供かなんてのはひとつの要素にすぎない。
品性を磨こう。
・・・・ってどの口が言うねん!
おつかれさま!